Quantcast
Channel: 秦会長が語るとっておきの話 –全日本 少林寺 気功 協会
Viewing all 279 articles
Browse latest View live

「教室で身に付けたものを社会に役立てること」

$
0
0

この7月末に開催する「世界少林寺大会(総合武術技能試合)」は、これまでの歴史の中で、中国でも数少なく、また世界でもあまり例のない大会であります。たとえば日本には、忍者(術)がありますが、武器である手裏剣の全国的な大会、または世界大会というのは、聞いたことがありません。少林寺の大会では、様々な武器(手裏剣同様の武器もあります)の試合があります。また「鉄砂掌」で瓦や氷などをどれくらい割れるかというのもあります。さらに「一指禅」というのがあります。これは左右指一本で体を支えるのですが、このような少林寺特有の試合もあります。
こうした様々な試合が予定されており、多くの人が集まります。鉄砂掌の部門だけで40名を超える人数がエントリーしています。当協会からも日本代表として、2名出場致します。女性のIさんは寸勁で参加出場致します。(若者がたくさん集まりますが、Iさんにとっても挑戦になります。)
中国内の鉄砂掌のレベルが高く、何枚もの瓦を割る映像もみます。
協会の会員Iさんは努力家であり、普段から教室で内功を習っていますから、良い結果になると思います。以前、世界少林寺気功武術健康大会で「二指禅」を披露したGさんは、今回は仕事の都合で、残念ながら参加することができませんでした。

今回の大会は、参加者も来場者も多く、大規模な大会になりますが、嵩山少林寺の釋管長の使命で行う一大行事となります。昨年の少林寺認定旅行の際、同行したメンバーの演武等技の披露を管長にいたしましたが、とても良い評価を頂き、今回も大いに期待しております。
世界各国の少林寺の文化センター等からは、ほとんどこの大会に参加するといった話は聞いておりません。そんな中、当協会が唯一の参加となりました。日本でも少林拳を行っている団体はありますが、参加致しません。なお、武術の型を行う団体は、数多くありますが、内面を鍛え、本当の強さを表すことが大事であります。私が指導する「少林寺秘伝七十二芸」の大半は試合用ではありません。指導員養成コースで実践している技は、試合のためではなく、あくまでも自分自身のためのものです。
もちろん「型」も重要であります。人間の肉体は「型」によって、能力を表すものだからです。しかし私たちの練習している「型」は、もっと深いところのエネルギーのパワーによって身体能力を高め、呼吸やイメージにより、さらに向上させます。自分を高める意識が大事であり、レベルを上げることがとても重要です。今大会では、当協会がこの重要性を発揮させてきます。
大会参加する者の全員が、気が強いとは限りません。たとえば手掌の場合でも苦労して時間をかけて、手が変形してしまう位行っています。あまりやり過ぎても年令とともにリスクも増し、辛いでしょう。また手が腫れてしまえば、生活に支障が出てくるでしょう。しかしそれでも強くなるために、辛くても生活に影響が出ても実践する人(中国では多い)がいます。

私が日本に来て、指導員を育てている技は、体にダメージを与えるようなことは一切なく、自然のままで鍛えられます。そして人生のいろいろな方面で、役に立つのです。今回の大会で私たち協会が表すものは、日頃練習している「少林寺気功」の成果であり、証明でもあります。
ですから、身に付ければ、とても社会に役立つものになるのです。


「2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会)」

$
0
0

今回は、先月28日から8月4日まで、嵩山少林寺で開催されました2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会)について、報告します。

まず、この无遮(むっしゅく)の“遮”という意味ですが、例えば条件や設定等がないということを差しており、どなたでも無条件で参加できることです。男女を問わず、子供でも老人でも、また外国人、僧侶、一般人であっても関係なく、誰でも平等に参加できる大会なのです。

今回の2017首届少林无遮大会は、前例のない大きなイベントとなり、盛大に行われ、無事に成功を納めました。なお、少林寺1500年の歴史において、初めての大規模な催しとなりました。また武林における最大級の大会と言われるほどでした。さらに数々のメディアからは、東洋のオリンピックとも言われました。なぜなら、今大会の内容が少林寺の“武”としては「少林寺秘伝七十二芸」のうちで、最もレベルが高いものだからです。

主な種目は、「鉄砂掌」(重ねたレンガを手で割る)、「二指禅」(人差し指と中指で逆立ち)、「掌上飛刀」(棒手裏剣のような小刀を的に投げる)、「石鎖競技」(75キロの石のおもりを片手で持ち上げる)の四種目が基本、その他鉄足を競うものなどがあり、それぞれ試合が行われました。

また(日本の弓道のような)槍投げの試合もありました。この種目には中国勢が力を入れており、中国各省から選ばれたプロの選手やオリンピック選手も含めた6つの団体チームも参加しました。日本の弓道も元々は中国「少林寺より、“禅の弓”」から渡って来たものです。

 

続いて、少林寺の“文”としては、まず「禅の弁論大会」が行われました。この大会は昔にもあったものですが、とても興味深く貴重な大会であり、とても好評を得ました。2日間に渡り開催され、交流も深まりました。

次に「囲碁の大会」がありました。この囲碁の部門は、先に全国から選ばれた優れ者が集まり、最後に囲碁八段のチャンピオンと試合をする内容でした。最後は、勝ち残った者がチャンピオンに勝ちました。

また中国南北朝時代の少林寺仏教をテーマ(ちょうどその時代は少林寺では達磨がいた頃であります)に、「仏教のシンポジウム」が世界20数ヵ国から集まり開かれました。日本からも4名の大学教授が参加して、論文の発表もあったようです。

さらに禅の絵画や書道の展覧会もありました。

 

以上のように、“文武”の両方で6つの部門の大会が同時に開催されましたから、規模が大きく、大会全体の調整も大変なものとなりました。

 

私たち協会が主に参加しましたのは、「少林寺秘伝七十二芸」の試合です。実はこの中の種目のうち、「二指禅」で参加できる協会の会員がおりましたが仕事の都合で行けませんでした。なかなか多くの会員が忙しく参加できない状況でありました。しかし釋管長の直々のご指名もあり、日本代表として2名(飯塚貴子さん他1名)を選び、大会に出場致しました。

今大会において、飯塚さんが出場しましたのは「鉄砂掌」の種目です。当然、鉄砂掌の訓練や練習はしておりません。もしこの練習をしたなら、両手は、変形して腫れてしまうほどのものです。中国国内でも、この鉄砂掌の訓練をしている人は手の厚さが通常の2~3倍にも膨れています。まるで熊の手のようになってしまうのです。ですから飯塚さんは「世界少林寺気功武術健康大会」において披露しました瓦10枚を寸剄(あまり手を動かさずに手のひらで瓦を割るというもの)を行うため、自由表演の部門に参加いたしました。

ご本人も今大会初日だけの滞在のため、決勝戦は翌日ということもあり、最後の試合まで出場することは出来ませんでした。あまりにも大会そのものが大規模なため、なかなか細かいところまで配慮されない部分がありましたが、飯塚さんはできるところまで冷静に平常心を持って臨みました。飯塚さんは参加が決まってから、大会当日まで時間を調整し、一生懸命練習に励みました。直前までに2回断食も行いました。1回目は3日間の完全な断食を行い、2回目は出発から試合までの間の2日間の半断食を実践しました。そのため、試合ではとても良いコンディション、且つ集中して挑むことができたのです。その結果、素晴らしい成績を収めることができました。今回、飯塚さんの出場が中国(日本のフジテレビ局も取材がありました)のマスコミに話題となりました。日本から女性が来て、少林寺秘伝七十二芸に出場(女性でも唯一、飯塚さんのみこの種目に参加)ということが、大変興味を持たれたのです。注目を浴びた飯塚さんに、マスメディアの方々がたくさん集まり、本人の試合に間に合わないほど、取材の対応に追われました。飯塚さんは、完全にスターのような扱いになりました。これには本人もビックリするほどでした。しかしこのことに動揺することなく、平常心を持って、練習通りに行い、とても良い結果を出しました。

後に嵩山少林寺より、少林寺秘伝七十二芸演武の最優秀賞を頂きました。頑張った成果でありますから、とても良かったと思います。

また当協会は、「優秀団体賞」を頂きました。この意味は、少林寺のことを世間一般に幅広く広める活動している組織に対しての賞でありますが、大変光栄に感じております。

 

私たちひとり一人も努力し、一生懸命練習すれば、良い結果を出すことができるものの証明となりました。良い成績を出せれば、社会からも、地域(私たちの場合、東京都)からも良い評価となります。全体的にも素晴らしいことであります。

今回、私は大会の閉幕式まで参加しました。少林寺秘伝七十二芸の2日目の試合や槍投げ、また石鎖競技などの一通りの試合を観ました。大会3日目には、仏教研究シンポジウムの討論会に参加しました。残りの2日間は、弁論大会を傍聴しまして、いくつかの質問もいたしました。今大会は様々な部門の試合などがありましたが、非常に良い結果を遺すことができました。

 

今回、当協会としては、急きょ決まって参加することになりました。また大規模な大会で少林寺の僧侶も大変ご苦労されて運営していた印象がありました。しかし終わってみれば、とても素晴らしい大会になりました。

「2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会)その2」

$
0
0

 7月29日(土)出発日。

今大会に参加することになったのは、直前の話だったため、既に少林寺(鄭州)

までの直行便はなく、中国国際航空(北京経由)で出発することになりました。
昼前には、羽田空港に集合して、チェックアウトの手続きを済ませました。利用者のほとんどは中国人でしたが、早く手続きを済ませたいと行動が早いです。一旦、北京で荷物を出し、国内線に預けることになりますが、(今回の場合)飯塚さんの寸勁のために用意しでて持ってきたレンガやブロック、そしてバットなど重量があるものばかりでしたから、とても大変でした。
無事鄭州に到着しましたが、外は大雨でした。お迎えに来て頂いた2人の少林寺のお坊さんは、それぞれ別の車で来てくれていました。私たちの荷物は、大会のために多くなりましたから、それぞれトランクも2つあります。夜も遅く、大雨の中、ホテルに移動しました。以前、利用して良かったホテルは満室だったので、今回は昨年泊まったホテルになりました。
やっと一息ついた時には、もう深夜12時を回っていました。
7月30日(日)の朝、私たちは早く起き、大会準備のために先に朝食をしようとしたこところ、大会関係者から電話が掛かってきました。なんと他の大会出場者を乗せた迎えの車が、あと一時間で来ると言う内容でした。まったく聞いていなかったことですから、私たち3人には無理な話でした。

まだ食事もしていなく、試合のための道具の準備もこれからです。そのため、予定通りに出発出来るようお願いしました。

お迎えの車は、大型バス(40~50人乗り)でした。私たち3人だけを乗せて会場に向かいました。会場にはいくつかの坂もあり、とても広いところです。先日の大雨の為、靴もズボンも泥だらけになりそうなくらいに地面がドロドロになってしまっていました。会場に設置してあった舞台も屋根は無く、濡れてしまっていました。
そのような状態の中、私たちは寸勁で使用する道具(レンガ、瓦、バット)の用意をしました。少林寺において、今大会は初めてのイベントとですから、試合の進行などもまったく分からない状態でした。いちいち関係担当者に確認をしなければならいほどでした。飯塚さんの試合は、30日が予選で31日が決勝戦になるとのことでした。実は仕事の都合で飯塚さんが出場出来るのは今日だけなのです。そのため、試合に勝ち進んでも、もう決勝戦には出ることが出来ません。
「どうすれば良いか?」と大会の担当責任者(私の後輩です)に確認したところ、それなら試合ではなく、模範演武としてという提案がありました。飯塚さんにそのことを伝え、同意が得られたので、そうすることにいたしました。会場では、他の試合も並行して行われておりますが、演武の順番を変更する事態が出てきました。そのため私自身、何度も関係担当者に電話をかけたり、話し合いをしたりして、飯塚さんの行う順番について協議しました。

いよいよ本番。一番に行うことになった飯塚さんは、無事瓦を10枚割ることが出来ました。さらに足で蹴る技も披露しました。

実はこの日は飯塚さんにとって、とてもハードなスケジュールだったと思います。午前中(演武前)、たくさんのマスコミから囲まれ、インタビューを受けることになったからです。それらは演武の時間に間に合わなくなるほど、対応に追われました。

集中していく暇もなく、午前中は過ぎてしまいました。午後になってしまいそうなマスコミ関係者には、少林寺の別荘にあるお昼のご馳走を振る舞いながら、対応しました(午前中だけで15社ほど対応、日本のフジテレビもニュースの中で取り扱ってくれました)。バタバタしているうちに午後になり、(模範演武として)寸勁の技を披露しました。飯塚さんの技が決まると周りの観衆は悦びと驚き、拍手喝采を浴びました。そうして私たちの思い出となる長い一日が終了いたしました。

今回、飯塚さんの参加は仕事の合間を縫って出場いたしましたから、お土産を見る時間も必要です。実は管長に紹介するつもりでおりましたが、何人かお客様との対応が続いており、少し待たなければなりませんでした。外で待機して待っていましたが、運悪く管長は用事のために外出することになり、結局、お会いすることは出来ませんでした。その後、少しの時間ではありましたが少林寺内の売店や外の駐車場の上にあるたくさんあるお店に行きました。おみやげ物を買い、ホテルに戻りました。

私たちのホテルは、他の試合に出場した方々の宿泊しているところと違います。夕食後、少林寺の方々の音楽ショーに行く予定にしていましたが、突然、宿泊ホテルを替えなければならないとの連絡が入りました。まだ戻ってから1時間も経っていませんし、夕食もまだしていないのに、車の手配がすぐありました。
ようやく移動し、荷物を置いて、すぐ夕食を済ませました。そしてバスに乗り、夜の音楽ショーに出掛けました。音楽と禅のショーを無事観ることが出来ました。

「素直な気持ちで少林寺気功を練習することの大切さ」(ある期生の授業での言葉)

$
0
0

皆さん、おはようございます。
本日は、ここの期生のAさんについて少しお話いたしましょう。Aさんは指導員養成コースと武術教室の両方に参加して練習しています。年齢は60代前半です。一緒に練習している同期生の方々はご存知だと思いますが、この中でも、特にAさんは一番覚えるのが遅いですね。そのことに対しては、ご本人もしっかり認めています。実は、この認識して自覚するということ、また違和感を持たずにさらに前に進もうとする姿勢は、とても大事なことであります。
 私たちは、「少林寺気功」を習う上で(他のことでも同様ですが、)重要なことは、正直な心を持って臨むこと、また素直な気持ちで自己を見つめて練習すること、さらに実行に移していくということが大事なのです。
 (中国でも)真摯に練習していけば、気功の力によって、ある人は病気が改善したなど、たくさんの事例を聞きます。しかし、ある政治家や役人などは改善がみられないのです。これはなぜかと言うと、彼らは勝手な自己判断をしていき(よく分かっていないのにも関わらず)、ああすればいい、こうすればいいと悩みを持つので、結果的に良くならないのです。(中国文化革命の時代、)気功によって、難病も克服しています。当時、ある政治家や警察などの役人の方々、または会社組織のリーダーたちは、社会が混乱していく中、他人を騙すという輩が出てきました。しかしこんな時でも、正直で素直な心を持つような人が「良い結果」を出すのです。

 話は戻り、武術教室にも通うAさんですが、(私たちは年齢を重ねると体力が弱くなっていきますが、)60歳を超えていますから、人一倍苦労して行っています。元々体力があるわけでもなく、また運動が得意というわけでもないのです。  
しかし(私も息子に読み聞かせしている童話の中にある)「うさぎとかめ」の物語を思い出します。決してお話ではなく、現実社会の中でも、こういうことが起きているのです。
残念ながら、Aさんもすぐに身体的に効果が表れているわけでもありません。ご本人に聞きましたら、血圧が髙いとのことであります。しかしこれは食事の時、塩分を取りすぎているという原因もあるようなので、それではいくら気功の練習をしても、結果は良くなりません。
 誰でも「少林寺気功」を学び覚えれば、悪いところが改善していくというような思いや、まるで神様にでも願望を要求するかのように考え、実践しまいます。しかし、決して他のことを抜きにして、必ず良い方向へと導かれるわけではないのです。実は、より良い結果を出すためには、“縁”と“タイミング”、そして“自分の具体的な取り組み方”に関係があるのです。こういうことを理解して、素直に練習していけばいいのです。
 
 話は変わりまして、7月末に中国少林寺で開催されました「2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会)」に、この期生のIさんが出場いたしました。ことの発端は釋管長からの直々に当協会のご指名もありまして、当協会から日本代表として参加して頂きました。大会当日には、多くのマスコミが中国全土から集まり、まるでスターを囲むかのように取材がありました。これまで(無名であり、)協会の一会員にすぎなかったIさんは、その時、20~30社のマスコミの対応に追われてしまいました。そこには中国でもチャンピオンや有名人が集結していたにも関わらず、こちらにたくさん集まってきたのです。全ては計算していたわけではないのですが、まったく世の中は思いもつかないことが起こるものです。
大事なことは、一つひとつをきちんとこなすこと。仕事でもそうでしょう。計画・設計をして実行していく・・。私が今回、一番伝えたいのは、何度も繰り返しますが“素直な心”です。一人ひとりに事情があったり、都合はあるでしょう。しかし、しっかりすべきことを実行に移していくこと。他のことを考えながらではなく実践すること、これが気功を行う上で、一番大切なことなのです。
 今回、Iさんは“寸勁”を実演いたしましたが、出場の話を最初にした時、ご本人は拒否されました。さらに最初は実践しても成功しなかったのです。しかし武術教室と気功の指導員コースで修業して、自然と出来るようになりました。(このケースでは“武”に活かされることになりましたが、)世の中、何に対してでも、同様のことが起きるのです。
 私たちが練習しているのは、ただ気功するというわけでも、武術を極めて終わりというものではありません。目指すところは、個々の健康の面、仕事の成功、また潜在意識の開発などであります。通常、仕事で何かトラブルがあれば、心が乱れてしまうでしょう。そんな時でも、我を失うことなく、すぐ良い方向に転換できるのです。
 
 ご存知の方も多いと思いますが、2ヶ月前に協会の事務所で、こういうことがありました。事務で使っているパソコンのハードディスクが壊れてしまったのです。すぐに専門業者に復旧依頼をしました。その返答は残念なことに「当社では不可」というものでありました。また当協会会員の中でパソコン関係に強い方やパソコンを専門に仕事をしている方に診てもらいましたが、やはり直すことはできませんでした。
 私は、(先に話しました)少林寺の世界大会へ中国に行った時、この壊れたハードディスクを持って行きました。私の家族の知人にやはり専門の人がいるので、その方に診てもらったのですが、ほぼ復旧に成功し、元通りにすることができました。
 なぜ、私は直せると確信し、中国に持っていったのか。ここには大きく日本人と中国人の考え方の違いがあります。今回のようにハードディスクが復旧できるか?できないか?ということになりますが、まず日本人は「慎重」過ぎるのです。
 もし会社や組織のトップやグループのリーダーなどの立場の人間が、必ずしもあらゆる専門性を持っているとか、知識があるというわけではありません。今回のパソコンのハードディスクが壊れた件に関して言えば、私が一番分からず自信はありません。こういうことが協会で起こらないとは限りません。ですから専門性の高い人がいないというのは、リスクがあるようにも思えます。しかし、何かあれば私は会長ですから、早急に決断をしなければなりません一つは、壊れて復旧出来ないと見込まれたハードディスクの中身を復旧させました。二つ目は、新旧の整合性を信じ、新しいハードディスクを古いパソコンで使用出来るようにさせました。私はパソコンの専門性がありませんが、こういう判断を少林寺気功の力で能力開発されていることにより、いち早くして、良い方向へ導くことができるのです。正しい判断ができること(智慧)は、頭を使う知識を超えるものです。仕事の中では、その中にルールが存在します。そのルールを超えて見えるものがあるのです。
「座禅」という静かな状態になることはよって、宇宙とあなたがつながります。これは勉強して得られるものではありません。世の中、様々な選択を迫られる中で、自然と正しい判断ができるようになります。
少林寺気功を学び、身につけたものによって、得られた能力は、ビジネスにも役立つのです。数年前に会社や組織のトップやリーダーたちのために企画をしたこともあります。
ここで少林寺気功を実践する上での大切なポイントの一つは、動功はあなたの人体面において肉体と心(身心)に周りの気を取り込むこと、二つ目は、身体能力の観点から潜在意識を引き出す訓練なのです。毎回、ただ座って終わりではないのです。
 
当協会で実践している「少林寺気功」の座禅は、潜在意識を開発しているものと言えます。少林寺秘伝の方法により、座禅を行い、脳内は表面意識から、より深い、潜在意識へと入っていくのです。またこれは「右脳の開発」していくと同じです。普通、そういう方法を誰も知りませんし、聞いただけでは理解できないことだと思います。私たちが行っている授業は、一般の人には不可能な少林寺
秘伝の実技なのです。普段は授業の中でこういうことはあまり述べませんが、すでにひとりに効果として表れています。
 ただし、皆さんがどのくらい真摯に練習していくかという気持ちの持ち方や行っているかによって、上達するかどうかは決まってしまいます。それぞれが毎日実践するとか、または週何回すると決めて行うこと、そしてしっかりすべきことを素直になって実践することが、第一条件です。
 次は、毎回どれだけ深く入静することができるかということです。日常生活は慌ただしく、誰もが忙しいものです。しかし雑念が残ったままでは「入静」することはありません。
大切なのは、「平常心」で実践していくことです。
はい、それでは本日もしっかり、「素直」に実践していきましょう。
 
 

 

「2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会) ~その4~(今大会の考察)」

$
0
0

現代中国における“武術”は、多面的に発展し続けています。ひと昔前までは、この武術は「型」だけのものが多くありました。しかし今、型だけでは武術のレベルを表現することができません。そのため中国国内では、数年前から功力(パワー)のある試合が行われるようになりました。
そのため武術を錬磨している人たちは、型だけに止まらず(もちろん型も大事ですが、唯一の表現ではありません)、型から発するもパワーが必要なのでそこに力を注ぎます。本当にその型がどれくらいの力があるのか、またそれを表現することができるか?が武術家の課題となります。

少林武術(少林拳など)の体系化は、少林寺のHPにも掲載されていますが、(※これについては、雑誌の「秘伝」編集者にも話しています。)少林寺全体の中で、少林武術の型の強さを表すものと言えば、それは「少林寺秘伝七十二芸」です。
さらに内面(心)を鍛えるのが、「少林寺気功」なのであります。今大会は、武林大会の1000年の歴史のある中で史上初のことです。武術という技に留まらず、能力的な試合とも言われます。
そのため、今回の武術大会については、世界中から注目を浴びました。中国国内だけでも200社以上のマスコミ関係者が集まりました。非常に人気の高い大会であることが、この数からも証明されます。これは北京オリンピックの時よりも集まったことでしょう。
嵩山少林寺では、近代に入って今回のような催しはありませんでした。また6部門(「禅の弁論大会」や「囲碁の大会」などもありました)に分けてそれぞれにおいて、試合が行われました。中でも一番人気は、「少林寺秘伝七十二芸」の種目の大会です。
この試合も4種目(「鉄砂掌」(重ねたレンガを手で割る)、「二指禅」(人差し指と中指で逆立ち)、「掌上飛刀」(棒手裏剣のような小刀を的に投げる)、「石鎖競技」(75キロの石のおもりを片手で持ち上げる)の4種目)に別れて行われましたが、どれも注目を浴びました。さらに目を引く種目は、鉄砂掌です。これは手でレンガなどを割るというものですが、そのパワーは、はっきり目に見えるのですから、人びとに注目されるのです。
今回、当協会会員の飯塚貴子さんに“寸勁”の演武として出場して頂きました。大会当日、他の出場者よりも多くのマスコミ関係者から取材が殺到しました。披露した“寸勁”は単に力(パワー)で割るというものではなく、内面の功力(内力)によるものでありますから、このことができるのは鉄砂掌の種目の中で当協会だけなのです。実に今大会への出場依頼を釋管長から話を頂いたのは、大会当日まで1ヶ月を切ってからでした。そういう短期間でも、可能にしてしまうというのは、やはり私自身が「嵩山少林寺第34代最高師範」と言われる由縁です。当協会で教えています武術教室は、嵩山少林寺の武術ですが、その中の少林寺内家拳です。一般に幅広く知られている内家拳(または外家拳)というのは、太極拳や八卦掌、形意拳などが挙げられますが、本当はその言い方は正しくありません。そして少林寺の武術の多くは外家拳と言われます。
当協会の少林武術や少林功夫のシステムは、その中に人間の内面の気、パワー、そしてエネルギーを鍛える内容とそれらの深さは、どこの流派よりも一番多いでしょう。ですから、私たちの練習は、特に内面を意識し、呼吸を整えて心と体を統一させます。あるいは意識の仕方に注意を払います。専門的な呼吸法は何十種類もあり、訓練していきます。意識(心)と技(体)、そして息(呼吸)の訓練を行います。さらにレベルを上げる方法も100以上の種類があります。
このように、単に力ではなく、内面の鍛えられた強さによって、今大会で素晴らしい結果を残せたのだと思います。驚くほどのマスコミには注目を浴びましたが、正直、出場するまでこんなに反応があると思いませんでした。しかし私が指導する内容には、他よりもレベルが高いということに自信があります。そして評価されるに値する実績もあります。
当協会の生徒には「少林寺気功」を学び、総合格闘家となってチャンピオンになった会員やアメリカにおいて3年連続武術の総合チャンピオンになった会員、さらに現役のプロレスラーで世界チャンピオンになった指導員もいます。このように素晴らしい結果を出した人たちがたくさんいます(一例)。多くの協会会員の皆さんは、元々自分の中に秘めたパワーのレベルを上げ、また幅を広げることができるように、最大限に自分の能力を上げる訓練を続けていった結果であります。
当協会で指導しています少林寺内家拳とは、相手を倒すことの武術(技)だけでなく、身心にとって、病気を改善する、そして健康になるというものであります。中には長く不妊治療を続けていても効果が表れていなかった人が、当協会の武術教室に入り、2~3ヶ月ほどで身体に変化が表れ、妊娠いたしました。その本人にも確認しましたが、それは不妊治療の薬による効果ではない(実は長く薬を服用していたが、効果がなかった)ということです。少林武術を学びながら、メンタルな部分と身体の若さ、そして元気のレベルアップにより、妊娠に至ったのです。

今回の首届少林无遮大会では、出場した飯塚さんが「最優秀演武賞」を頂きました。さらに中国国内では、マスコミからトップスターの扱いも受けました。こうしたことを裏で支えているのが、少林寺の気功と武術を合わせた「少林寺内家拳」です。

以上のように、少林寺の奥深いところをより多くの日本人の方々に知って頂き、また世界に広め、多くの人の心身の健康や元気、さらに強さなどを高められるよう、人々の役に立てるように生きてほしい、ということが全日本少林寺気功協会の私の希望です。

「2017秋の少林寺気功・武術祭り」を終えて

$
0
0

去る9月18日(祝)、「2017秋の少林寺気功・武術祭り」は盛大に開催されました。今回も充実した内容に皆さんは大変満足し、大盛況でした。無事に大成功を納めましたことに、とても嬉しく思っています。これは協会会員の皆さん一人ひとりの日頃の練習の成果であると言えます。
この(毎年、春や秋に開催している)少林寺気功武術祭りの主旨は、「少林寺気功指導員の教室や武術の教室の各会員、また東京中国文化センターの方々が一堂に集まり、交流を深め、さらに各人の成果の発表の場」として開催しています。
さて、午前中のプログラムでは、少林寺気功や武術の型(約30種類)の演武が続きます。次から次へと披露して頂きましたが、皆、堂々と立派に演武をしている姿は、ここまで一生懸命練習した結果であります。
皆さんよく頑張って行いました。大変お疲れ様でした。

私たちが行う演武は少林寺秘伝の技であります。祭りに参加して頂きました年齢層は30代~70代と幅広いですが、それぞれ自己の身体能力を上げていきました。普段の能力以上に発揮し、表現されました。特に高齢(70代)の方でも、まるで50代の体力と同じ位の動きで演武をしました。全体としては40~60代の方が多いですが、皆さん実年齢より20歳若い体力で演武を披露して頂きました。20代の体力で行う少林寺の技を50代でもできます。また30代の技を70代でも可能なのです。私たちは、内功(内面)を鍛えることに意識して実践します。たとえば武術の中に爆発呼吸があります。イメージしながら呼吸を一気に出して行う訓練をしていきます。基礎のレベルでは、合理的な訓練しており、(型の練習の時)ただスピードやジャンプ力だけでなく、内面の力を生み出し、ゆっくり行います。実際には練習を積み重ねれば、早くなっていくのです。その力(パワー)は20歳も若くなったかのようにパワーを発揮させるのです。
なお、演武発表会の間にワンポイントレッスンとして、「四段功」(約10分間)を行いました。
午前中の最後に各表彰式を行いました。参加された方の優秀演武賞を一人ひとりに、また少林寺気功の資格認定証の授与をいたしました。(私のフェイスブック、協会のブログにも掲載してあります。)

午後になりますと、ワークショップ(少林寺気功教室と武術教室)を開催しました。少林寺気功教室では、「養生六式」の説明(主にその中の4~6式の特徴)と質問は1~3式までを受け、皆さんと実践致しました。
一方、武術教室では、主に「連環拳」を参加された方々と一緒に実践しました。こちらには、普段、少林寺気功教室で受講している方に多く参加して頂きました。このワークショップは約50分でしたが、皆さんが理解し、体験できる時間としては、丁度良かったと思います。
続いて、「マインドフルネス」を説明し、体験会を催しました。どのようにしてマインドフルネスを実践していくのか?ということのポイントを説明しました。これは“禅”とのつながりがあります(少林寺気功教室では、4年間で93種類の座禅方法を学びます)。会員の方はよくご存じだと思います。
 この数年で世界に広まった「マインドフルネス」ですが、説明後に皆さんには簡単な方法により、体験して頂きました。

さらに当協会で教えている「少林寺気功」と「少林武術」の違いについて、講演いたしました。多くの方は気功や武術という名前ぐらいは知っていると思いますが、この一般的に言われるこの2つの違いとは何か?ということについて、約1時間かけてお話いたしました。会員の皆さんには、この話を聴いてよく理解して頂きました。もちろん理論だけでなく、実技においてもです。続いて、病気の人に簡単な方法で少林寺気功や武術を実践できる型の説明と改善方法について話をしました。参加された皆さんは、とても真剣に聴いていました。すぐに使える方法の紹介ですが、「ためになり、良かった」と感想も頂きました。

最後は集団外気調整を実施(約5分~10分間)致しました。今回受けて頂きました方々は約40名でしたが、全体の8割の人に「気」を感じて頂きました。
今回の祭りは、とても有意義な時間を過ごすことができました。1日だけのプログラムは駈け足でしたが、皆さんの発表と実技の体験、「理論の解明」の講演、さらに外気調整を受けるという盛大な内容のイベントとなりました。このイベントを通じて、皆さん同士が交流を深められました。またこのような機会により、一人ひとりがレベルアップしていくことができましたことには、大変嬉しく思っております。ただ卒業された方々も、もっと集まって参加していただけたら、と思いました。

「2017少林寺認定旅行&修業の旅」

$
0
0

去る10月12日~19日まで、嵩山少林寺へ「(第21回目となります)少林寺認定旅行&修業の旅」に行って来ました。今回は、第37期生の認定旅行であります。これまでの認定旅行と違う点としましては、少林寺武相僧団の方々がしっかり見て、高評を頂いたことです。その後、釋永信管長から直々に認定証を授与され、お褒めのお言葉をいただきました。さらに管長を囲んで全員で写真を撮りました。今回の成果は、第37期生のこれまで2年間の努力の賜物であります。
今回の旅行中は、不安定な天気も続きましたが、大阪より(今回の最高齢86歳)Mさんとそのご友人も加わり、総勢13名での旅でした。メンバー同士、非常に融和して協力しあいながら、無事、帰国致しました。旅行の内容は、認定式と観光、そして達磨洞(全員で登り下りしました)、禅の話、さらに修業として武術学校において武術体験留学(各々、様々な武術を習いましたか)です。観光は、宿泊場所から少し離れていましたが、「雲台山」及び「落陽の周辺(白馬寺や龍門石窟など)」に行きました。とても内容も充実したものでありました。特に問題なく、スケジュール通りに過ごしました。

一言で言いますと、“円満”の旅行(認定式、観光、修業、美味しい料理)でした。なお、今回の認定式の模様は、嵩山少林寺の公式サイトにも紹介されています。掲載されている内容にもお褒めの言葉が綴られていました。これまでの認定旅行より、人数が少なく高齢者もいましたから、全体的に年齢層が高かったですが、目標は達成できた旅行であったと思います。
12日の出発の日、皆さんは集合時間より、少し早めに集まりました。そして

チェックイン手続きを済ませました(特別なカメラを持ってきましたから、検査でも注意を払いましたが、クリアしたのでホッとしました)。出発ロビーで全員で集合写真を撮り、午後1時55分、羽田国際空港から離陸しました。途中、経由しました北京国際空港には、時刻通り到着しました。そこで夕食を取りました。皆さん、美味しいと、しっかり食べました。北京から国内線で出発し、鄭州にも時刻通りに到着しました。空港の外に出て、待っていたバスに乗り込みました。早くから待っていて下さったようです。バスの運転手は、近道(※最近、新しく出来た高速道路)を利用し、早く着けると言っていたのですが、所々、道路工事をしていたため、かえって遠回りとなってしまい、午前1時過ぎにホテルに着きました。私たちは速やかに手続きを済ませ、各自の部屋へ入り、休みました。

 

13日の朝、食事を済ませ、認定式のために少林寺に向かいました。途中、管長と連絡を取ろうと電話をしましたら、その時、少林寺にいないことが判明しました。会議のために鄭州内に外出しているとのことでした。しかし、私たちのためにこちら(少林寺)に向かっているとのことでした。この10年間を振り返ってみても、いくら忙しいとはいえ、管長は私たちの約束を絶対に守ってくれます。

少し時間に余裕が出来たので、少林寺の離れた場所からバスから降り、周辺にある武術学校を見て歩きながら、写真を撮りました。

少林寺に着いて、早速演武の準備に取り掛かります。第37期生が行う演武「鶴功三十六式」の場所は、少林寺演武道場で行うことになりました。(35期生の時と同じです)会場では、私と武僧団の方々(3名)とで、第37期生の演武を見ました。壇上に上がった5名はこれまで良く練習をしました。皆さんの年齢層は50近く~70近くでありましたが、しっかりした演武を披露しました。武僧団の代表からも高評を頂きました。続いて、第37期生(今回、副団長を務めた)のMさんはヨガのポーズを披露いたしました。ヨガの演武も高評で、皆さんは拍手いたしました。この後、釋管長より、認定証の授与式が行われました。管長より、一人ひとりに認定証を手渡しました。最後には全員で写真を撮りました。

すぐお昼の時間になりましたので、少林寺のお坊さんと一緒に精進料理(私たちのためにどんぶりを用意していただき、)を皆さんで食しました。

 

昼食後は、今回の旅行中、私たちのガイドを引き受けてくれた朱さんが、皆さんに少林寺内を皆さんに詳しくガイドしてくれました。午後、私たちは少林寺薬局の延林さんと会うことになっていましたが、先に達磨洞(達磨大師が9年間、面壁した場所)に登ることにしました。メンバーの中には、もう何度も登っている方もいますし、初めての方もいます。今回は中高年の方々が多いのですが、この日丁度良い天気や気温でしたので、おしゃべりしながら元気に登りました。特に86歳のMさん(女性)は、6回目のチャレンジです。しっかり一歩一歩、皆さんと一緒に登りました。全員、達磨洞に無事登りました。そして、達磨洞の中で皆さんと座禅を行いました。約20分間でしたが、気持ちが入っている方が何人もいました。時間をかけて登り下りしましたが、誰ひとりとして怪我をすることなしに、全員で達成しました。その後、少林寺薬局で延林さんに会い、「達磨大師」について、お話を頂きました。

だんだん薄暗くなってきましたが、山門のところで皆さんで写真を撮り、また塔林にも行きました。朱さんのガイドに皆さんも耳を傾けていました。辺りは完全に暗くなったので、皆さんとバスに乗り、ホテルに向かいました。この日はホテルに隣接するレストランで、今回の旅を祝してお食事会をいたしました。

 

14日は、一日観光の日です。「雲台山」に私たち全員で行きました。そこは、これまでの認定旅行で初めての場所です。とても壮大で美しい景色と、綺麗な水が流れる滝や川があります。特別な形の石の山であり、古代の地球の地層がむき出しとなっていて、まるでそこはグランドキャニオン(米)のようだと聞いていましたが、実際に来て見て、納得いたしました。遠出の観光、谷を登り下りもしましたが、素晴らしい自然の情景や特別な雰囲気をさせる山々に、皆さんはたくさんの写真を撮り、良い思いでとなりました。

夜遅くに戻りましたが、皆さんで「精進料理」を頂き、とても満足でした。

 

15日は、(大半の方が)武術学校で、武術体験をいたしました。事前に習ってみたい武術を伝え、教えていただける武術の先生に集まっていただいて、指導してもらいました。第37期生は、私の武術教室に入っておりませんし、中高年の方々でありますが、指導員コースを修業してきましたから、体力にも自信があり、しっかり学んで覚えているように思いました。

 

16日は、一部の武術体験の人を残し、再び観光にいきました。また遠出となりましたが、洛陽(白馬寺や龍門石窟など)の観光をいたしました。

 

17日は、メンバーの半分の方々が帰国いたしました。残りのメンバー6名が(17日及び18日の2日間、)引き続き、武術体験をいたしました。

 

今回、ハードなスケジュールをしっかりこなして、19日、私たちは無事帰国しました。内容もたっぷりで、充実した旅行となりました。

「イタリア 中医学と気功世界大会を終えて」

$
0
0

去る10月28日(土)~11月1日(水)までの間、開催しました「イタリア中医学と気功世界大会」は、円満に無事終了いたしました。

当協会からは、私とAさん(35期生)とKさん(40期生)の3名で参加しました。今大会では、理論の講演と実技の演武、また集団外気調整のパフォーマンスによる会場の皆さんの体験、教室の開催(ワークショップ)の4つの依頼がありましたが、しっかり準備もしていきましたから、大成功を収めました。大会では、とても高い評価を得ました。

 

まず11月28日(大会初日)に、協会で参加した2名の模範演技の依頼がありました。40期生のKさんは、入会してからまだ7ヶ月を過ぎたばかりですが、一所懸命に練習をいたしました。二人の演武は「鶴功三十六式」の前半部分を行いましたが、とても表現豊かに演武をしましたので、会場全体から大きな拍手をいただきました。

私の講演は時間の都合上、2回に分けて論文の発表を行いました。第一の講演テーマは、「少林寺健康システム」(本にも掲載してあります)について、発表いたしました。高評を頂き、終わってからも多くの参加した有名な先生方に素晴らしいお褒めのコメントを頂きました。

私の発表しました、このシステムとは宇宙の健康から環境、そして人間の心と肉体の健康について、基礎の理論と方法(実現の道)を詳細にお話いたしました。現代における健康、そして気功について、非常に高いレベルから全面的にまとめたものであります。*哲学及び科学の分野、また伝統の修行の悲報と文化などの視点から、まとめました。

続く11月29日に、もう一つの講演及び集団外気調整を行いました。講演のテーマは「気と生命科学と哲学」です。主に“気”について生命科学と最新の科学のレベルから解明する内容です。実際には“超科学”とも呼ばれています。なぜなら、現代科学でも解釈できないものに、もっと高い視点から超科学(たとえば100年、500年先の科学)、まるでアインシュタインの相対性理論や量子力学の証明(実験)より、ずっと早くできたように、今の目には見えない世界において、科学と東洋思想の方法論からまとめたものです。会場の聴衆していた皆さんが興奮するぐらいの内容で、高評を得ました。その後、集団外気調整による参加者全員の体験を行いました。1つ目に行った外気調整では、ほぼ100%の方々が感じたと答えました。イタリア人は明るく楽しい性格をした明朗な人で、何にでもオープンですから、気もオープンで受けやすい方々であります。続いて一本指で(10人ほど参加してもらい、一列に並んで頂き)動かすというものを披露しました。これまでも集団外気調整は、アメリカでもヨーロッパでも、私が行っております。

人間の体は練習し、練功の状態とそうでない場合とでは違うのか?今回は一つの方法を伝え、参加者全員で体験しました。会場の60%の人が4倍のパワーアップをしました。また30%の人が3倍のパワーアップ、残りの10%の人は2倍のパワーが増えました。とても面白い結果が表れました。協会以外にも、様々な講演等があり、皆さんと交流を深めることができました。

今大会では、世界から気の達人(24名)が集まりましたが、私(秦西平)が一番のゲストとして、呼ばれています。他の流派の先生方のパフォーマンスもあり、また講演以外に鍼の治療の紹介もありました。太極拳の素晴らしい演武もありました。全体的に見て非常にレベルの高い内容の大会となりました。

その中でも高い評価を得たのが、当協会の「少林寺気功」です。今大会のHPにおいて、協会や私(秦西平)の紹介もトップに載っており、その人気の高さにより、人も集まるのです。気功の様々な流派が集まりましたが、たくさん交流を深めることができました。これは、もう10年も前から続いていることです。

私たちの「少林寺気功」はレベルだけでなく、そのシステムも完全であり、完璧なものです。他の流派の気功は、それぞれ特徴があります。しかし方法が少なく、内容もあまりありません。これを料理で言いますと、つまみのようなものです。つまみは個性があり、美味しいです。売れる人は宣伝も上手です。しかしこちらの協会のものは、例えば日本料理で言えば、懐石料理、またはコース料理であり、システムの完璧さと正統さを物語っています。

こういうものであれば、人を育てることができます。他と協会の差はそういうところにあります。このことは日本国内においても同じです。各流派はそれぞれ特徴や個性を出し、インパクトを与える宣伝は上手です。しかし全体的に見ると、つまみのようなものでしかありません。

これはそれぞれのHP等でよく調べてみたら、よく分かることです。

当協会の場合、気功を全て習得するには8年かかります。授業では、毎日新しい内容を行います。(復習だけではありません。)これは他の流派では味わえません。

今回の大会が終わり、観光も致しました。イタリア料理も堪能しました。スケジュールもハードにこなしてきましたが、イタリアにおける素晴らしい世界大会の参加となりました。


「今年もたくさんの大会やイベントがありました!」

$
0
0

今年5月下旬に「世界少林寺仏医大会(嵩山少林寺)」、7月下旬に「首届少林无遮大会(嵩山少林寺)」、10月中旬には少林寺に認定旅行、さらに10月下旬にはイタリアにおいて「中医学気功世界大会」が開催され、当協会の会員と参加いたしました。この大会ではとても高い評価と実績を作りました。

これらのイベントは、あくまでも社会行事に合わせることが大切です。また日頃の練習や修業、そして勉強の結果が表れるのです。私が他の指導者と全く異なる点は、いろんな活動において、自分だけでなく、指導員にも声をかけ、様々な大会などに連れて行くようにしているところです。これは約15年前から行っている協会の方針の一つです。理由としては、第一に皆さんに参加して頂く機会を作るということです。そのため皆さんも練習して鍛え、レベルを上げることができます。第二に参加することで多くの知識を得られ、身に付けることができるという点です。こうしたことが自己の実践力をつけ、免疫力もついて、様々なことに柔軟に対応ができるようになるのです。

もう1つは、世の中における指導員の立場(活動や振る舞いなど)ということをよく理解するという大事なことです。実際に世界大会やイベント、認定旅行などで、皆さんがどのように意識していたかが大切なことです。実際に協会の会員の1人ひとりがどれくらい理解出来ていたかはよく分かりませんが、今後、協会に大きく反映されていくことなのです。ただし私たちの本当の勉強と成長は、これだけではありません。自己の内面の成長の方が、もっと重要なことです。型を覚えるよりも、心の成長の方がはるかに重要なのです。

日本人は精神の大国、心の広さを持つ国です。豊かさと心の成長を重視している、と私はそのように認識しています。ですが協会で教えていることは、仏教のお寺でお経を教えるとか、座禅をする前に床を綺麗にしましょう、ということは話しません。

基本的に(1人ひとりが)“捨”“喜““慈””悲”の4つをイメージしながら、自分の心をだんだん変えていくようにしてきました。誰もが少しずつ分かってきます。以前、皆さんの大先輩のS指導員は、私に「先生の教え、その伝えるべき一番の役目は、その教えによって皆さんを生きかえるもの」とはっきり言いました。これくらい理解している人もいれば、ただ型の形だけ覚えている人もいます。もし、形だけで心が変わらないと、私たち人生の中に、様々な大変なことや障害が起き、必ず問題が降りかかります。しまいには自分自身にも余裕がなく、精神はすぐボロボロになってしまいます。いくら型を覚えても(中には覚えられない人も、もちろんいますが…)せっかく自分にとって良いものを習っても、気の流れとその強さは感じないことでしょう。

今回は皆さんに、私の提案として毎晩寝る前に10分でも座禅(瞑想)を致しましょう。また動功(鶴功三十六式の最初の部分や養生六式などを行っても良いでしょう。)自分の心は静かにして、心の中で反省も行い、綺麗に浄化して、次の目標に向かって、一歩前に進むように致しましょう。

そうすれば、何日か経って時、驚くほどの成長をしていることでしょう。

 

「少林寺とは」

$
0
0

「少林寺」という言葉は、日本でもよく耳にしますし、よく皆さん知っています。しかしその本当の意味については、ほとんどの方が知らないと思います。中には関心のある人もいますが、映画の少林寺やカンフーだったり、少林寺拳法などについて知っているとか、覚えているようです。実際に「少林寺」は、中国河南省(嵩山)にあるお寺です。1,500年の歴史のある仏教の修行の場です。

なぜ、これまで少林寺という名前が、日本において広まり、長い間人気もあり、あこがれの地であり続けているのでしょうか?

それは、やはり少林寺の中身に惹かれるためです。この中身というのは

「禅」と「武」であり(昔からの概念)、近代に入り、「医」(中医学)、「気」(気功)のこともあります。

さて、少林寺に関わるということ、または少林寺秘伝を習うということは、本当の人間になる、完全な理想の状態になるということであります。肉体的にも元気で健康になり、病気になりにくくし、身体能力を高め、潜在能力も引き出します。(身体面の変化)少林寺の修行を実践すれば、精神力のレベルを上げ、人間性を高めることができます。(精神面の変化)

人を思いやり、助け、自分のことは二の次にする。あるいは自分のことは忘れて、人のために第一に行動するようになります。

(日本における精神世界では)人間の心には、誰にでも「欲」がありますが、この不浄な心を浄化させるために自己批判して正すやり方があります。しかし少林寺の場合は禅の修行のこともあります。決して山奥にこもって苦行をするようなものではなく、自分の心と人間性の修行して、心を切り替え、理想の状態、もしくは社会的にも周りの人にも、さらに自分自身にもナチュラルな状態になれることであり、その方法は誰にでも実践できるようなものであることが重要です。

そういう人が社会にとって役立つ人間となります。周りの人は助けられ、救われるので、大いに歓迎します。なお、(そういう人は)迷惑もかけません。何か問題があれば、まず自分に目を向けて問題を探します。そして自分で解決させます。他の人に文句を言ったり、何か要求することはありません。これはとても重要なことです。言葉で言ったり、聞いたりするのは簡単なことですが、これを実行するとなれば、なかなか難しいことであります。何かあっても自分の責任ではないと勝手に判断したり、他人のせいにしてしまうのです。

これでは、とても少林寺らしいとは言えません。少林寺では、体は強く丈夫で、他の人より力強い。とても怖い…という人物は少林寺の人間としてふさわしくないのです。

他人に優しく、助ける、それが本当の少林寺で学ぶ者のあるべき姿です。

もちろん「武」の修行で肉体を鍛える、「禅」の修行で心を鍛える、「気」の修行で気功を習得する、「医」の修行によって治療のことを理解するのです。これらのことにより、人々の病気の痛みや苦しみを解決させることができるのです。

一見、バラバラのような分野の面を持つようにも思えますが、人生においてどれも必要な能力であり、問題解決のためには切り離せない能力なのです。

少林寺の修行をしたら、自分の人生は理想的なものとなり、それは社会的にみても、全世界の人類からの視点でみても、高い「人間素質」となると言えるでしょう。

誰でも他人から嫌われるようなことはしたくないでしょう。逆に人に喜ばれ、環境にも役立てられるような人間になりたいでしょう。

自然とそうなっていけば、自分自身も幸せになり、肉体的にも精神的にも成熟させることでしょう。

誰でも少林寺に入門して、しっかり教えを学び、本当の自身になるということが重要なことなのであります。

「全日本少林寺気功協会の忘年会」

$
0
0

去る11月25日(土)、盛大に忘年会が行われました。今回は現役の期生以外(8期生や9期生などたくさんの期生)の方々、また武術教室の会員、子供から大人まで、また親子やご夫婦であったり、と様々の方々が集まり、皆さんで和気あいあいとおしゃべりしながら、美味しい中華料理(もちろん飲み放題)で交流を深めました。有意義に過ごせて、とても良かったと思います。

よく少林寺気功や武術の練習でも、個人だけの練習というのはなかなか出来ないので、分からない部分が出てきます。そうなると動きが止まり、固まってしまいます。こういった場合に先輩と後輩が一緒にいれば、別の視点から(*私からの指導だけでは、表現的に伝えにくい場合もあるかもしれません。)周りから説明などしていくと理解できることもあるのです。

ですから、こういった機会はとても大事ですし、一人ひとりに役立つのです。また先輩後輩という立場だけでない、別の角度からの話が聞けるのも大変良いことだと思います。

今回の忘年会では、様々な人たちが集まって話が出来ましたから、非常に良い交流の場となりました。

誰もが忘年会を通じて、これまでの嫌なことを忘れて、新しい年に向けて心気機一転とさせるために、これまでの自己を振り返ることができました。

「少林寺気功の気の力で“腎”を強くする」

$
0
0

12月に入り、もう年末ですね。そろそろ今年も残りわずかです。私たちは少林寺気功を実践していますが、季節が冬になりましたので、この気は冬の“水”の性質を表します。人間の身体では泌尿器系(腎臓、膀胱など)、骨、または耳なども冬の気に関わっています。もし内臓が弱い人は(基本的に)北の方向に背中(腎臓) を向け、そして黒い色の気(水のような質の気)が腎臓に入るとイメージをいたします。なお、命門のツボに集中していきます。健康な人であれば、腎臓はより強化されます。

誰しも中高年になれば、体力も低下し、老化も進み、元気でなくなります。心身ともに弱くなります。ですから、腎臓の強化することが大事です。気を高め、腎を強くすれば、老化を遅くさせることができ、若返ります。しっかり命門のツボと2つの腎に集中することが重要です。どうぞ冬のこの時期、意識して練習していきましょう。水の気はどんどん強くなり、“腎”は強くなります。*腎は生命の門(またはドア)と呼ばれているところであります。

 

腎が強くなれば、先天の“精”が強くなります。特に骨粗鬆症の人は、この時期、精の気を高めるように練習すべきです。また耳の悪い人にとっても良い時期です。さらに脳に補充することが出来ます。精は髄(骨髄)を生み出します。このようにして、脳は補充されますから、体は強くなります。脳の老化も防ぎます。また脳の開発もされるのです。骨髄が増えて造血もされます。ですから、身体は根本的に元気になっていくのです。

 

さぁ、一年を振り返る時期でありますが、忘年会などでそれぞれ一年を振り返り、健康に気遣ったか、人生をしっかり歩んでいるかを反省して、益々精神力を高め、来年はもっと良い年になれるように、気を高めましょう。

どうぞ幸福に、夢が叶うように努力いたしましょう。

 

「なぜ、私は日本で教えるようになったか?」

$
0
0

現代は100を超える国々に、少林寺の文化センター(情報機関)があります。その組織のトップの先生方(お坊さん)と連絡を取り合えるようグループ化にして、繋がっています。また今年開催されました「2017首届少林无遮大会(嵩山少林寺の世界大会)」に参加した選手や団体関係者、少林寺の各流派の方々との交流も、今でも続けて意見など交換し合っています。

話をしていると、彼らが口を揃えて「秦先生から少林寺の技を教わりたい」、「気功を習いたい」と私に言います。また「なぜ、とても大事な少林寺秘伝の技を日本で教えているのか?」というような質問を、多くの方から質問されます。(だいたいはその場で曖昧に答えたり、時には丁寧に伝えていますが、)ここで日本の少林寺に関心の高い皆様や会員の方々には、改めて説明をする必要があります。

なぜ、私は日本で教えるようになったか?

第一の理由には、自然な流れにより、日本で教えるようになったものであり、これはいわゆる“縁”であります。元々、中国でもレベルの高い技術者として日本にやって来ました(この時、日本という条件がありましたので)が、その技術者の団体のトップでもありました。そんな中、日本で少林寺の技を教える機会が増えていった経緯があります。皆さん一人ひとりと出会った、“縁”です。そのため、日本で、というのは運命のようなものでした。

第二の理由として、一旦教えたら、(これは日本民族の特徴から考察できる話ですが)日本の皆さんは“継承する”ということを大事にする民族だと感じております。例えば禅宗や密教などで、または武道でも、身近なたとえで言えば、ラーメン屋さんであっても、長い年月を代々継いでいますね。そしてしっかり守っています。私の教えているものは少林寺秘伝のものであり、とても重要なものです。日本という環境の中で継承させることであり、一時的に大きなことをして終わらせるのではなく、将来的に残すことが大事なのです。

第三は、先に述べた“縁”ということです。すでに教えているわけですから、基盤ができています。他の気功師のような、決してお金のためとか重い病気を治すという道ではなく、指導者を育てることが重要なことだと思います。

長い目で見たら、実際には大変な道のりであると思います。治療をすることより、手間がかかります。しかしここまでたくさんの実力ある指導者を育ててきました。その後、その方々がどこまでレベルを上げて、世の中で活かしているのかまでは把握しきれませんが、良い種を蒔きました。これを他の国でまた一から実行するとなると大変難しいことだと思います。

以上の三つの理由により今後もしっかり指導していきたいと思います。

それでも「アメリカで行った方が、もっと発展するのでは?!」、「いやいやヨーロッパの方がもっと・・」とも言われます。さらに「中国も経済発展をしているので、中国の国内でもいいのでは?ないか?」と薦められます。

また中には、「弟子になりたい!」と申し出る武術家も現れました。

 

将来を見据えて、基盤を日本において(縁によって、指導することもあると思いますが、これまでもたくさんの中国の武術家にも断ってきました。)、やっていきたいと思います。

是非、少林寺気功に興味のある方大事にしていきたいと思います。只今、協会のHPでも案内募集をしています。日本に住んでいないので、受けたくても遠くて受けることができない人がいます。そういう人が世界中にはたくさんいるのです。

「寒さに強い“気”の解釈」

$
0
0

ここ最近は東京も寒く、気温も1度位になります。しかし、私はこれまで薄いシャツを1枚だけを着ております。(昨年は一冬を通して、薄いシャツ2枚しか上着を着ませんでした。)鍛えるために意識している部分もありますが、普段からそのままであり、自然な状態です。

中には寒さに強い人もいますが、中高年となると、だんだん寒さには、弱くなります。これは「腎」の気が、歳をとると弱くなり、影響しているためです。そのため、気を温める作用は低下していきます。弱くなり、無くなっていくのです。ですから、普段行っている気の訓練(気功)を、より実行して気を満たし、若返りさせていくことが大事です。“若返り”効果として、自然と寒さにも強くなります。「寒さに強い」という身体の状態について、気や中医学の観点からの解釈は、次のことから言えます。

まず気には4つの種類(元気、宗気、栄気、衛気)があります。この中で、特に寒さに関するのは、「元気」、「衛気」です。この2つは私たちの身体を暖める効果があります。冷えた身体を温めるのです。

血行が良くなれば、体は温まるでしょう。そのためには血液の循環が良くなれば、どのようにしたら良いのかと考えますね。そしてその条件が一番重要であり、「気」の力によるものなのです。

気と血液の関係ですが、気は血液の帥(またはリーダー)です。あるいはエンジンに例えることが出来ます。動く電車に例えると、電車の車両は血液です。そしてエンジンが気に当たります。ですから、気の作用がとても重要なのです。気を高めていけば、生命エネルギーのレベルも高くなります。また潜在能力を引き出すことが出来ます。寒さにも強くなりなり、まるで地球の表面を覆う大気層のように、身体を気で守ります。

これからもどんどん寒くなりますが、特に寒さに弱い人にとっては辛く厳しい季節となることでしょう。しかし気の訓練をしっかり行い、寒さを克服するようにいたしましょう。そうすれば冬も楽しく、嫌にならないでしょう。

自分にとって苦手な季節でも楽しめるように“自分を変える”ことが大事です。それは気の力で変えることが出来ますから、是非、皆さん、試してみてください。

イメージをして、意識を高め、「丹田」と「命門」の気を充満させたら、私たちは自然と寒さを感じなくなることでしょう。

「12月22日は冬至」

$
0
0

12月22日は一年の中でも、一番昼が短く、夜が長い日です。陰陽の概念で言いますと、「陰」が強くなるということです。これまで陰長陽消(陰が長くなり、陽が短くなる)であり、陰が一番長くなった状態です(陽は逆です)。

これを過ぎると、12月23日からは陽が増えていきます(陰は逆です)。この時期は、夏至から冬至まで陰が増えていく(冬至から夏至までは逆です)のです。

冬至に向かっていく中で気をつけなければならないことは、“保存をする”ということです。エネルギーを貯めていき、春には展開していけるようにします。また生活リズムとしては、冬至は少し早く寝て、遅く起きる‥というのが理想であり、冬の特徴になります。そして食事も体に良いもの、例えばショウガなど体を温める(熱性のもの)を採り入れると良いでしょう。

このような時期は、少林寺気功をしっかり練習し、食事にも気を配り、自然環境とのバランスを整えるようにいたしましょう。陽の状態が少ないということを理解して、しっかり整えることが重要です。そうすれば身体のバランスは良くなります。

もう一年の最後(年末)になり、新しい年を迎えます。体も一年の中で、変わる時期ですが、冬至の夜が一番「陰」が強くなります。陽性の体質の人は便秘になりやすく、体はいつも暑く感じられます。顔も赤色になってしまう方もいます。また一年の終わりは、意識的に心の執着心を無くしていくことも大事です。自然環境が変わる中では、前のことを忘れて執着しないようにすることが重要です。

もう一つは、正月になりますと(日本は旧暦ではなく、西暦の正月です)、食事も華やかに、お酒を飲んで‥と食事の量が増えます。しかし逆に運動量が減ります。こうなると身体のバランスが悪くなります。

どうぞ食事と運動のバランスに気をつけて、暴飲暴食はしないようにしてください。年末年始は休みも多くなりますから、ゆっくり体を休めて、心身を整えて、新しい年を迎えましょう。

 


「一日の計は朝にあり、一年の計は春(元旦)にあり」

$
0
0

「一日の計は朝にあり、一年の計は春(元旦)にあり」とは、中国のことわざです。一日の始まりは朝です。そして一年の始まりは春(元旦)からです。
さて、皆さんは、このお正月はゆっくり楽しんで過ごされましたか?私も日本で元日を迎えました。完全に日本式でお正月を過ごし、家族と一緒にゆっくり休みました。
皆さんも、4日頃から仕事始めだったのではないでしょうか?私たちの教室も、いよいよ始まりました。年末年始の休みが終わり、新しい一年のスタートを切りました。
今年の干支は、「戌(いぬ)」ですね。日本だけでなく、もちろん中国でも同じです。日本において、犬に対するイメージは愛らしく可愛い動物であり、テレビでもよく笑っているような犬が出ているのを観ました。とても縁起がいいのです。

一方、中国では、犬はまるで日本の武士のような誠実さを表しています。ですから十二支の中でも、一番裏切らない性格を持ちます。結束力、団結力、また忠実さを持っているのです。今年も、このように運気が上がるといいですね。
しかし私たちの場合、“運”というよりも、しっかり練習をして、自分の気の状態を上げることが大事であり、その結果、実質の効果を与えることができるのです。(私の場合)一つのことに、いつまでも執着しません。精神の世界での表現で言えば、「今を生きる」です。

当協会の会員の皆さんは、この一年も一歩一歩前に進むことで、積み重ねられたものを実感し、さらに充実さを味わうことでしょう。しっかり一つひとつ(瞑想や動功により心身統一をさせる)練習をすれば、己の「気」が変わります。この気の変化により、心の中(思考)や周りに対する認識など、世の中との波長が合うようになります。良い案・計画が生まれ、決心に変わり、そして実行に移すのようになります。この行動の原動力は、心の状態、または氣の状態で決まります。これまでの練習の積み重ねも大事です。さらに心や氣の状態に加え、身体も元気な状態にレベルアップさせることが重要です。そうすれば、あなたの運命もどんどん上がることでしょう。当然、人生も幸せの方向に変わっていくことでしょう。
是非、この新しい一年を幸せで素晴らしい一年になりますように…。これは祈りというだけでなく、各教室において、皆さんが成果を出して頂けるように、私としてもサポートしていきたいと思います。皆さんもしっかり覚えて、日常生活でも応用して活かせるようにしてください。
今年も良い年になりますように、一歩一歩自ら進み、行動により、どうぞ気を高めてください。

「少林寺秘伝という素晴らしいものを習得するためには、 まず練習が大事です」

$
0
0

正月が終わり、皆さん、ようやく普段の生活に戻りました。

私も年末年始、気功や武術の練習を怠りませんでした。しかし正月に入り、二人の子供がインフルエンザに懸かってしまいました。二人とも高熱をたびたび出しました。そのため練習に身が入りませんでした。これは、たった一週間位の出来事のことですが、自分でも分かる程の違いが感じられました。

やはり武術、または気功にしても普段からしているのとしていないでは違いが分かるのです。体力は落ちていませんが、内面のパワー、そして感覚が違うのです。続けているからこそ、少しでもまともに練習ができないにより、明確に変化していることが分かるのです。とても練習は重要であるということです。

子供が病気に懸かり、平常心で対応できていても、一晩中看病を続けていますから(徹夜になってしまうことも、たびたびありました)、時間的にゆとりがなく、仮に子供をあやしながら、練功しても(しないよりは良いですが)、集中して行っている訳ではありませんから、効果も薄く、弱い感じがします。そのため、いつもの練習はできない状態でした。何度も繰り返し言いますが、練習を継続させることはとても大事なのです。

是非、皆さんも少林寺気功を練習して、まずは自分に合うものを見つけ出しましょう。そして、それを自分のものにすることです。さらにしっかり練習を継続して、レベルを下げないように向上させましょう。

今年一年も、気と心により、自分を支えましょう。道を一歩一歩、前に進むことが重要です。この「道」とは、もちろん練習のことです。今の自分がどれだけ成長したかは、どれだけ練習したかの結果なのですから。

「いよいよ来年開催!世界大会の実行委員会が始まります!」

$
0
0

皆さん、1月28日(日)午後4時から、いよいよ来年開催!世界大会の(第一回目)実行委員会を行います。

2007年に開催した世界気功フォーラムは、その後、3年に一度開催(計5回)を続けてきましたが、今回で6回目となります。毎回賞賛されて、大成功を納めてきました。参加した皆さんから大評価を頂き、社会的にも貢献してきましたので、深い、そして大変意味のある大会であります。

今回は、ちょうどオリンピックの前の年にあたります。実際、オリンピックのような種目や競技性はなく、またスポーツの試合ではありませんが、人間が

持つ運動能力を引き出すとか、大会に臨む心構えなど、とても意味あるものなのです。私たち少林寺気功の心構えなど、大いに意味のあるものなのです。

皆さんが習っています「少林寺気功」の本来の目的に近づく、達成させるための要素が、この大会にあります。一人ひとりが成功させようという気持ちとその成果が、全世界の達人の方が集結させて開催することができ、大いに社会貢献にも繋がるのです。このような行事に携われることは、なかなかありませんから、とても良い勉強になることでしょう。

この大会の特徴は、まず少林寺の気功や禅、そして各国の武術、また健康法の交流になりますが、さらに「第22回世界易經大會」も同時に開催(合同で行うことを依頼されています)が予定されています。世界中の易学者や風水師、占い師などトップレベルの方々が一同に集まってきます。これは当協会への信頼と、これまでの世界大会の実績があるからこそ、実現できるものであります。

また大会の中で、気功や武術の特徴、武術の練習やパワーなどをテーマとして、表現していきます。少林寺の「少林寺秘伝七十二芸」(少林寺大会中、そのトップレベルの方々からも参加したいと表明しています)や日本の武道の秘伝などのそのパワーを表す演武か試合をこの大会では予定しています。

その他、透視という部門を調整し、その試合を行うことも検討しています。

今後、実行委員会において、皆さんといろいろ話し合い、より良いものに進めて活きたいと思います。

私たちが習っていることは、必ず世の中に役立つようにしなければなりません。日本で開催することが、皆さんにとっても実行委員として活躍しやすいという特徴があります。(時間がある時だけでも構いません。)一緒にスタッフとして活躍して頂き、皆さんで盛り上げまていきましょう。

 

実行委員会は、月1~2回開催予定ですので、そんなに時間を要しませんので、出来る範囲で取り組んで頂けたら、と思います。

世界大会の準備から開催当日まで、私たちが習っていることを活かし、また自分の人生のためにも応用して使えるためには、一つの共同活動を通じて、実践的な環境や場所を作り、実行していくことで身につけることも大事です。場合によっては修業だと思うことも大切です。

普段、習っている理論や技術をこうした活動の中で、また日常生活の中でも応用していく(工夫していく)ことが大事であります。今回はとても良いチャンスであり、大いに意義のあることだと確信しています。

 

また来る3月11日(日)、新宿区コズミックセンターにおいて「春の少林寺気功・武術祭り」が開催されます。午前中は皆さんの演武発表、午後はワークショップと私の講演と外気調整体験を行います。これまでも行っていますが、各期生との交流と、それぞれが楽しんで頂けたら、と思います。

どうぞふるってご参加ください。(只今、事務局では、取りまとめの最中です。ご参加の方は、どうぞ協会事務局まで、お早めにご一報くださいませ。)

秋から半年過ぎ、また自分の成長を確認するためにも、是非、ご参加ください。

「日常生活全てが修業である」

$
0
0

当協会の教室で、皆さんが習っていることの全ての内容は修業であるといえます。静功(当協会の座禅の数は93種類の方法があります)を4年間いたしますが、(現代は多くの流派に分かれている仏教ですが)仏教の中でも一番の修業法は座禅です。数々の修業法の中で、基本的のものでありながら、心を静かにして行う座禅の修業法がベストなのです。

こちらの教室では、93種類を模範的な形で実践しています。そして基礎の気功法と動功(少林寺秘伝3大動功)を併せて練習しています。

以上は、気功師養成のクラスですが、その上に高級気功師や気功師師範の養成クラスでは、さらに多くの動功があり、訓練をしていきます。主に心身統一を図り、心と体を一つにします。またそれは呼吸に合わせて実践することが大事であり、段階を経てレベルを上げていき、より一体とさせていきます。また理論を学ぶこと(認識と理解を深めること)も教室で行っています。

こうした総合的に学んでいることを日常生活の中でも応用し、活かしていかなければ意味がありません。最終的に頭で理解して終わり、ではもったいないのです。どんどん日頃から、活かして欲しいと思います。

たとえば仕事においても、家庭の中においても使うことができます。しかし、中には具体的にどのようにしたら良いか分からない人もいるでしょう。意識をどこに持っていくべきでしょうか。

仕事でも家庭(家事や子育て等)でも、まずは「心の持ち方」が重要です。この持ち方によって(自分の心構えによって)結果が全く異なるのです。決して正論ばかり振りかざすとか、理論的なことばかりではありません。そうではなく、心の奥にある本質を表すようにすべきなのです。

私たちの教室で習うことは、全てそこから訓練をしているのです。

次は「全身全霊で集中する」ということです。自分の心は相手であると思うことです。仕事をしていれば、その仕事があなたの心です。子育て中なら、子どもに集中するのです。自分自身で物事の中心にせず、自分と相手を分離せず、集中させていくのです。しかしこのようにお話をするのは簡単でも、誰しも目指す方向がなければ(本人の“人生観”、生きる望みがなければ)、なぜ生きているのかが分からないと悩んでいる人も多いことでしょう。しっかりと相手(今している物事)と向き合い、集中していくようにいたします。

 

どうぞ日常生活において「生活禅」を実践いたしましょう。まだ最後まで習っていない方は、とりあえず今、行っている実践法を活かしていけるように頑張ってください。そうすれば、生活の質も変わり、あなたの人生はどんどん変わっていきます。ますます変わっていけば、自信にもつながり、さらに吸収していくことでしょう。

是非、皆さんも(今回は2つの大切なことを述べましたが)日常生活で活かせるように、そして習慣にしていくようにいたしましょう。

「すべてのことは心から」

$
0
0

私が気功の世界大会を開催するということは、少林寺気功の指導を始めた頃は考えたこともありませんでした。元々、イベントは得意な方ではないということもあり、大きな催しをすることは好きでなかったのです。しかし、私が世界大会を開催することは、自然の流れの中で決まりました。私は日中政府の調印により、科学者として来日したのが始まりですが、少林寺で培ったものを偶然頼まれて、基礎だけを指導し始め、そこからだんだん多くの人が集まり指導したり、講演をしたりしました。生徒たちから“もっと上達したい”との要望があり、嵩山少林寺の釋永信管長に相談したところ、特別に許可されて、「少林寺気功」指導員コースがはじりました。これにより、自分の使命と運命が決定されました。

ただ、指導員たちが卒業してから、どのように活躍しているのかは分かりません。さらに世の中でどのように社会貢献しているのか、まったくに見えませんでした。そのため私自身、様々な交流することが大事になりました。卒業した指導員がどんどん活動できるように、日本において交流を深め、ボランティア活動もするようになりました。健康に役立つ会等にも積極的に多く参加するようにいたしました。だんだん世の中が見えてきて、マスコミからも注目を浴びるようになり、取り入れてもらうようになりました。そして世界との交流も増えてきました。他の国(アメリカ、タイ、カナダ、イタリア、中国など)の世界大会に参加するようになり、どこでも高い評価をされました。

健康や気功分野のトップの方々より、私がたくさんの弟子(指導員)を育てているのなら、あちこち各国の世界大会に参加するのではなく、日本で開催したらどうか?という話をされました。そして話がとんとんとまとまり、2007年に第一回目の「世界気功フォーラム」を開催することになりました。その時は、それまでしたことがなかったため、難しいと感じ、とても心配いたしました。

しかし、結果は大成功となり、開催して非常に良かったと思いました。その時、参加された先生方より、継続していかなければ、あまり意味がないと言われました。そのため、私は、協会の会員たちと一緒に世界大会の運営をしようと、3年に一度開催することに決めました。

初めは、まったく考えてもいなかったのに、実際やってみたら、自然と行うことが出来ました。そして重ねる毎に大きなことが出来るようになっていきました。実際、人生の中で同じことが起きていきます。自分人生のいろいろな面(仕事でも家事でも)で様々な経験をしていきます。面倒なことでも落ち着いて、最善を尽くし、自らやるようにしなければなりません。継続により、初めは考えられないことも出来るようになるのです。

このように世界大会や協会の活動というのは、非常に意味があるのです。それは「人生成功のトレーニング」とも言えるでしょう。もちろん簡単なことではありません。しかし最終的には成功する人生を歩むことができるのです。

 

Viewing all 279 articles
Browse latest View live


Latest Images